| 宮城県女川町からの要請に基づき、群馬県立文書館では津波で被災した一部の公文書の救済を実施している。 |
| *被災公文書の女川町から群馬県への運搬も文書館で行っている。 |
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| 被災庁舎で散乱していた公文書 |
被災公文書を段ボール箱に収納し文書館に運搬 |
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| 被災現場での被災公文書の救済は、作業場所、経費、スタッフ等の関係で難しい場合が多い。 |
以下は、群馬県立文書館で実施している被災公文書の救済手順である。 |
1 公文書の吸湿作業用の間紙の事前準備 |
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キッチンペーパーに新聞紙を挟み準備をしておく
吸湿性を高めるために、新聞紙を挟む(経済的) |
段ボールを適当な大きさに裁断し準備する
公文書の固定化に欠かすことはできない |
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| 間紙準備作業を終了したキッチンペーパーを置いた作業台 |
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| 2 「バインダー」や「和綴じ部分」の取り外し |
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| バインダー(金具がさび付いている)を開いて外す |
和綴じ本の綴じ紐を取り外す(状況により異なる) |
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| 3 吸湿作業 |
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バインダーから公文書の本体を取り外す
(公文書を破損しないように留意) |
バインダーから完全に取り外された公文書 |
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公文書の間に約1cm間隔で、
キッチンペーパーの間紙を入れる |
和綴じ文書も同様に吸湿作業を行う |
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間紙挿入作業の終了後、表紙の表裏部分を
裁断したダンボールで挟み、公文書本体を固定させる |
公文書一冊ごとに表題や分類番号等を転記した紙を置く |

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| 公文書をひもで縛る(強くし縛っても段ボールがある) |
表紙をつけ縛った公文書を綴じ部分を上にして立てる |
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| 4 被災公文書の乾燥作業 |
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| 綴じ部分を上にして公文書を床に立てる |
床に並べた公文書を、扇風機等で乾燥させる |
第1次吸湿作業の終了
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| * 作業上の留意事項 |
| ・ 公文書の簿冊ごとに編綴順が違わないように留意して作業する。 |
| ・ 公文書の湿気が高いときは、公文書が破れないよう取り扱う。 |
| ・ 公文書の水損が激しく、間紙の挿入が難しい場合は無理せず、ある程度の公文書の乾燥を待つ。 |
| ・ 作業には手袋マスクを用いることが望ましい。 |
| ・ 作業場の隔離が大切。(カビが館内に悪影響を与えないよう) |
| ・ カビ等の発生を抑えるために、エタノール等を使用する場合は作業環境(換気など)に十分に配慮して行う。 |
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| 5 第2次吸湿作業 |
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| 第1次吸湿作業が終了した被災公文書 |
湿気を帯びた間紙(1p間隔挿入したもの)は早めに取り外し、
別の箇所に新規の間紙(厚さ5mm)を挿入する |
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| 被災公文書の濡れ具合に応じて、間紙の挿入作業を繰り返す |
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吸湿作業を複数回繰り返すことにより公文書は乾燥する。
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| 6 吸湿作業終了後の手順(未定) |
被災公文書に泥などの汚れがひどい場合の作業
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吸湿作業終了を待ち「泥」や「カビ」の除去を行う |
| 公文書が乾燥しており汚れの除去が比較的容易 |
| カビの発生状況によりカビの除去は検討する必要がある。 |
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| 乾燥のため解体された公文書を、被災当時の編綴順に整理し、「こより」を用いて綴じる。 |
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| 「こより」で公文書を綴じ、仮表紙をつける |
表紙に公文書名を転記する |
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| 7 公文書の燻蒸(今後予定) |
| 補修作業終了後の公文書を燻蒸する。 |
| 8 公文書の返還(今後予定) |
| 宅配便を利用して公文書を女川町に返還する。 |
| 返還時期については、女川町と協議し決定する。 |
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※この作業行程は現在、国文学研究資料館が実施している釜石市役所被災文書の救済活動を参考にしたものであるが、被災文書の状況によってその対処法は検討を要する。
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