平成18年度 史料展示2
古文書から見る江戸時代
     〜村の掟(おきて)と庶民の生活〜

3 村掟からみる吹屋村の人々〜阿久澤順一家文書より〜
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−5 盗人の特定と見せしめ刑「村中一同儀定連印帳」 28×21cm 1冊
阿久澤順一家文書(子持村吹屋) PF9701-27/406 明治3年 1870

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【大意】
 以前から村内の取り決めが何度もあったが、昨年の秋から野荒らしをする者がいて、村の芋種が不足し、たいへん困っている。このために、村一同で相談し、犯人を入札で決めることにした。入札後は、しばらく封をして月番に預け、その後野荒らしがあったら、一同集まって開封をする。その時に(入札の結果)誰が犯人になっても後悔しないように。犯人に対しては、その親類・組合に赤頭巾を渡して被せるように。


【解説】
 明治に入ってからの村掟で、農作物の盗みにより芋種が不足してしまったため定められた取り決めです。ここでは、あらかじめ犯人と思われる者を投票しておいてから、野荒らしがあった際に開封し、得票が多かった者を犯人として赤頭巾を被せ、夜の畑を見廻りさせるとあります。「入札」による犯人特定は近世農村に一般的に見られる方法で、この他に盗人摘発のため「家捜し」が行われることもありました。また、赤頭巾刑は非人装束に似せたものとも言われ、上野国では吾妻郡布施村(現利根郡みなかみ町)に、全国的には出羽国村山郡江俣村や陸奥国伊達郡小島村などに同様の事例を見ることができます。



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